【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
「僕がここの室長の大谷。で、君達新人を連れて来てくれたのが、主任の剣持。そして、新人の藤原君に鈴木さん。うちは少数精鋭だから、頑張ってくれよ」
大谷先輩はニコッと笑っているが、私は少しも笑えなかった。
踵を返して引き返した方が良いのでは?
後ずさろうとする私に、藤原がにこやかに挨拶した。
「これからよろしくね」
「……こ、こちらこそよろしくお願いします」
狼狽えながらも、なんとか挨拶を返す。
メガネ越しにチラッと藤原を見たが、私だと気づいた様子はなかった。
「ふたりの席だが、鈴木は大谷さんの前の席で、その隣が藤原の席だ」
剣持さんがぶっきら棒に言って、私と藤原はすぐに自分のデスク周りを確認する。
これからここで仕事をするのね。
緊張しながら、パソコンのキーボードに触れる。
てっきり、大谷先輩の隣が剣持さんの席かと思っていたけど、私の向かい側が彼の席だった。
では、大谷先輩の横の席は誰の席?
疑問に思うも、海外戦略室に他のメンバーは見当たらない。
「……木、鈴木?」
剣持さんの声が聞こえて、ビクッとなる。
「は、はい!」
思わず大声で返事をすれば、彼に苦笑された。
大谷先輩はニコッと笑っているが、私は少しも笑えなかった。
踵を返して引き返した方が良いのでは?
後ずさろうとする私に、藤原がにこやかに挨拶した。
「これからよろしくね」
「……こ、こちらこそよろしくお願いします」
狼狽えながらも、なんとか挨拶を返す。
メガネ越しにチラッと藤原を見たが、私だと気づいた様子はなかった。
「ふたりの席だが、鈴木は大谷さんの前の席で、その隣が藤原の席だ」
剣持さんがぶっきら棒に言って、私と藤原はすぐに自分のデスク周りを確認する。
これからここで仕事をするのね。
緊張しながら、パソコンのキーボードに触れる。
てっきり、大谷先輩の隣が剣持さんの席かと思っていたけど、私の向かい側が彼の席だった。
では、大谷先輩の横の席は誰の席?
疑問に思うも、海外戦略室に他のメンバーは見当たらない。
「……木、鈴木?」
剣持さんの声が聞こえて、ビクッとなる。
「は、はい!」
思わず大声で返事をすれば、彼に苦笑された。