【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
つくづく、藤原も氷堂同様別格と思わずにはいられない。
全然新入社員に見えませんわ。
きっと藤原も大学にいた時から氷堂とこの会社に出入りしていたに違いない。
エリート幹部の貫禄がありましてよ。
それに対して自分は……まだ何もわかっていない。
会社の概要やビジネスマナーについては自分なりに勉強してきたつもりなのだけど、即戦力になれる程仕事に精通していない。
勉学では藤原と互角の争いが出来たのに……。
焦りを感じずにはいられなかった。
ハーッと深い溜め息をついたら、右肩が急に重くなり……。
「そこ、数字間違ってる」
突然耳元で男性の声がして、「ぎゃっ!」と奇声をあげた。
この声は氷堂。間違えはしない。
私の肩に彼の顎が乗せられている。
な、な、なんで急に現れるの?
怖くて振り返ることもできない。
心臓はバクバク。
硬直して何も言葉を発しない私を見て、大谷先輩が氷堂を注意した。
「副社長、新人をからかうなよ」
役職は氷堂が上だけど、大谷先輩は氷堂と親戚だし、年も上だから気兼ねなく言えるのだろう。
「ガチガチになってるみたいだから、もっとリラックスさせてあげようと思ってね」
全然新入社員に見えませんわ。
きっと藤原も大学にいた時から氷堂とこの会社に出入りしていたに違いない。
エリート幹部の貫禄がありましてよ。
それに対して自分は……まだ何もわかっていない。
会社の概要やビジネスマナーについては自分なりに勉強してきたつもりなのだけど、即戦力になれる程仕事に精通していない。
勉学では藤原と互角の争いが出来たのに……。
焦りを感じずにはいられなかった。
ハーッと深い溜め息をついたら、右肩が急に重くなり……。
「そこ、数字間違ってる」
突然耳元で男性の声がして、「ぎゃっ!」と奇声をあげた。
この声は氷堂。間違えはしない。
私の肩に彼の顎が乗せられている。
な、な、なんで急に現れるの?
怖くて振り返ることもできない。
心臓はバクバク。
硬直して何も言葉を発しない私を見て、大谷先輩が氷堂を注意した。
「副社長、新人をからかうなよ」
役職は氷堂が上だけど、大谷先輩は氷堂と親戚だし、年も上だから気兼ねなく言えるのだろう。
「ガチガチになってるみたいだから、もっとリラックスさせてあげようと思ってね」