【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
歯磨きの後にヒゲを剃り終えた氷堂がニコッと笑って私に声をかけた。
「歯ブラシ普通のもあるし、電動のも出しておいたから好きなの使うといい。そのピンクのスーツ似合ってる」
「ありがとう」
褒められて条件反射で礼を言うと、彼はバスルームを出て行く。
「……これじゃあ、本当に新婚みたいじゃないの」
ポツリとそんなことを呟きながら、洗面台の鏡を見たら髪がボサボサだった。
「あ~、やだ~!」
裸を見られたのもショックだけど、この姿を見られたのも凄くダメージが大きい。
洗面台では私が愛用しているヘアトリートメントや化粧品が置いてあって、さっと身支度を整えた。
裸を見られるわ、ボサボサの髪を見られるわ……もう恥ずかしくて氷堂と顔を合わせられない。
バスルームへ出て廊下を歩いていると、キッチンの方から香ばしいパンの匂いがした。
躊躇いがちにドアを開ければ、キッチンで氷堂がワイシャツ姿でオムレツを作っている。
「綾香、そこの皿取って」
私に気づいた彼が顎で手前にある皿を示す。言われるまま皿を手渡したら、彼がオムレツを乗せた。
「ふわふわで美味しそう」
「歯ブラシ普通のもあるし、電動のも出しておいたから好きなの使うといい。そのピンクのスーツ似合ってる」
「ありがとう」
褒められて条件反射で礼を言うと、彼はバスルームを出て行く。
「……これじゃあ、本当に新婚みたいじゃないの」
ポツリとそんなことを呟きながら、洗面台の鏡を見たら髪がボサボサだった。
「あ~、やだ~!」
裸を見られたのもショックだけど、この姿を見られたのも凄くダメージが大きい。
洗面台では私が愛用しているヘアトリートメントや化粧品が置いてあって、さっと身支度を整えた。
裸を見られるわ、ボサボサの髪を見られるわ……もう恥ずかしくて氷堂と顔を合わせられない。
バスルームへ出て廊下を歩いていると、キッチンの方から香ばしいパンの匂いがした。
躊躇いがちにドアを開ければ、キッチンで氷堂がワイシャツ姿でオムレツを作っている。
「綾香、そこの皿取って」
私に気づいた彼が顎で手前にある皿を示す。言われるまま皿を手渡したら、彼がオムレツを乗せた。
「ふわふわで美味しそう」