【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
次にうちのカタログと資料をテーブルの上に置いた。
「これで準備完了」
応接室を出てオフィスに戻る途中、秘書室に立ち寄る。
「赤石さーん……って、あら?」
中に誰もいないのを見て苦笑いする。
どうやら秘書室の皆さんは席を外しているらしい。
すぐに誰か戻って来ると思って、ホワイトボードに書かれている今日の幹部の予定をじっと見ていたら、社長が入って来た。
オールバックの黒髪にシルバーフレームのメガネ。中肉中背で背は百七十五センチくらい。
「赤石さん……おや? いないのか。えーと、君は?」
社長は氷堂のお父さまだ。
氷堂が微笑みの王子とすると、社長は顔が鋭角的で氷帝といったイメージ。
花山院綾香としては二、三度お会いして挨拶しか交わしていない。というのも、とても多忙な方で海外を飛び回っているから。
家族の食事会の時は、いつも氷堂のお母さまと氷堂だけの出席。
それでも、ビクビクしてしまう。
二週間会わなかったものだから完全に油断していた。
社長は滅多に秘書室に入って来ないのに、今日に限ってなぜ?
スーッと嫌な汗が流れる。
「これで準備完了」
応接室を出てオフィスに戻る途中、秘書室に立ち寄る。
「赤石さーん……って、あら?」
中に誰もいないのを見て苦笑いする。
どうやら秘書室の皆さんは席を外しているらしい。
すぐに誰か戻って来ると思って、ホワイトボードに書かれている今日の幹部の予定をじっと見ていたら、社長が入って来た。
オールバックの黒髪にシルバーフレームのメガネ。中肉中背で背は百七十五センチくらい。
「赤石さん……おや? いないのか。えーと、君は?」
社長は氷堂のお父さまだ。
氷堂が微笑みの王子とすると、社長は顔が鋭角的で氷帝といったイメージ。
花山院綾香としては二、三度お会いして挨拶しか交わしていない。というのも、とても多忙な方で海外を飛び回っているから。
家族の食事会の時は、いつも氷堂のお母さまと氷堂だけの出席。
それでも、ビクビクしてしまう。
二週間会わなかったものだから完全に油断していた。
社長は滅多に秘書室に入って来ないのに、今日に限ってなぜ?
スーッと嫌な汗が流れる。