【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
打ち解けてみれば、赤石さんは頼りになる優しいお姉さま。
最近は、今みたいに私の意見を求めることも増えて来た。
今まで誰にも頼らずずっとひとりで頑張ってきた彼女は凄いと思う。
私が彼女の悪いイメージを変えることが出来ればいいのだけど。
「鉄板焼きがお好きらしいですわ。私の友人が佐々木食品の社長の娘なんですの」
佐々木食品の社長は、私の親友の桃香のお父さまだ。
今までの私のアドバイスが役に立っているかどうかはわからないが、今回は自信を持って言える。
「そういえば、綾香さんも副社長と同じ皇極出身だったわね?」
「ええ。副社長とは高校の時、生徒会が一緒で雑務を全部頼まれて大変でしたわ。顔がいいのは認めますけど、あの人は悪魔ですわよ」
ブツブツ文句を言えば、彼女は面白そうに目を光らせた。
「副社長を悪魔なんて言うのは、綾香さんぐらいよ。秘書室の子達はみんな副社長のファンよ。副社長が花山院家のご令嬢と婚約しているのは知ってる?」
よーく知ってますわ。私がその婚約者ですもの。
「ええ」
何食わぬ顔で答えれば、赤石さんは私に顔を近づけて声を潜めた。
最近は、今みたいに私の意見を求めることも増えて来た。
今まで誰にも頼らずずっとひとりで頑張ってきた彼女は凄いと思う。
私が彼女の悪いイメージを変えることが出来ればいいのだけど。
「鉄板焼きがお好きらしいですわ。私の友人が佐々木食品の社長の娘なんですの」
佐々木食品の社長は、私の親友の桃香のお父さまだ。
今までの私のアドバイスが役に立っているかどうかはわからないが、今回は自信を持って言える。
「そういえば、綾香さんも副社長と同じ皇極出身だったわね?」
「ええ。副社長とは高校の時、生徒会が一緒で雑務を全部頼まれて大変でしたわ。顔がいいのは認めますけど、あの人は悪魔ですわよ」
ブツブツ文句を言えば、彼女は面白そうに目を光らせた。
「副社長を悪魔なんて言うのは、綾香さんぐらいよ。秘書室の子達はみんな副社長のファンよ。副社長が花山院家のご令嬢と婚約しているのは知ってる?」
よーく知ってますわ。私がその婚約者ですもの。
「ええ」
何食わぬ顔で答えれば、赤石さんは私に顔を近づけて声を潜めた。