【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
「花山院商事の元社長の疑惑もあって、うちの社長は副社長に婚約を破談にするように何度も言ったんだけど、副社長は『破談にするなら会社を継がない』って言ったそうよ。そこまで愛されてみたいわあ」
キラキラと目を輝かせる彼女の言葉に驚かずにはいられなかった。
……知らなかったわ。
氷堂、そんなことを社長に言ったのね……って騙されてはいけない。
彼のことだ。私を心から愛していると思わせておいて周りを欺き、時がきたら愛人と結婚する腹なのだろう。
私は都合のいい駒なのだ。
「……何か考えがあるのかもしれませんわ。私の知ってる副社長は、ただ感情で動く方ではありませんし」
本音を口にすれば、赤石さんは意味深に微笑んだ。
「近すぎるから見えないことだってあると思うわよ」
「近すぎる……?」
訳がわからず聞き返す私。
「傍から見てるといろいろ気づいちゃうのよね、これが。副社長は、大事な人を全力で守るタイプね」
赤石さんは私の目を見てニヤリとする。
氷堂に限ってそれはない……と反論しようとしたがやめた。
彼のことなんて仕事以外ではもうどうでもいい。
「私にはよくわかりませんわ。あっ、そろそろ戻らないと」
キラキラと目を輝かせる彼女の言葉に驚かずにはいられなかった。
……知らなかったわ。
氷堂、そんなことを社長に言ったのね……って騙されてはいけない。
彼のことだ。私を心から愛していると思わせておいて周りを欺き、時がきたら愛人と結婚する腹なのだろう。
私は都合のいい駒なのだ。
「……何か考えがあるのかもしれませんわ。私の知ってる副社長は、ただ感情で動く方ではありませんし」
本音を口にすれば、赤石さんは意味深に微笑んだ。
「近すぎるから見えないことだってあると思うわよ」
「近すぎる……?」
訳がわからず聞き返す私。
「傍から見てるといろいろ気づいちゃうのよね、これが。副社長は、大事な人を全力で守るタイプね」
赤石さんは私の目を見てニヤリとする。
氷堂に限ってそれはない……と反論しようとしたがやめた。
彼のことなんて仕事以外ではもうどうでもいい。
「私にはよくわかりませんわ。あっ、そろそろ戻らないと」