双子と双子
ガチャン─
『あ………』
あのベンチには
陵君が寝ていた
『…………』
そぅっと近づき
陵君の顔が見える位置まで行った
陵君の寝顔は
いつもの無愛想な表情と違って
………かわいかった。
ドキドキした。
私はクスっと笑い
屋上の端に行って空を眺めた
だんだん眠くなってきて
いつしか眠りについていた………────
───────────*───
『…─き??』
え??
『美紀??』
『んん〜…』
眠い目をこすりながら
まぶたを開けると
そこには陵君のドアップ笑
『きゃっ!!!!!!』
私は飛び上がった。
その時だった
『………ぷはっ!!!!』
陵君が
まるで少年みたいに
くしゃっとした笑顔で笑った
『お前、よだれ垂らすわ、寝言言ってるわ、起きないわで、それで起きたと思ったら急に飛び上がってww』
『よ、よだれ??』
『おもしろすぎだろwwははは(=^▽^=)』
よだれみられた
寝言聞かれた
恥ずかしい
恥ずかしいけど
そんなのどうでもいいくらい
陵君のあの笑顔を見れたのが
すごく嬉しかった
嬉しくて
ドキドキして
私、陵君のこと…──??