【短】#1
「祐希はモテるから、心配なんだよ?」

「それはこっちの台詞でしょ?」

にこにこと微笑む祐希の背後には何やら黒い影が潜んでる。

「だって、今日だってクラスの女子と楽しげに喋ってたじゃん」

「あれは、女子って一年目の記念に何が欲しいかってリサーチしてたの!」

「…うー…」

そんなことを言われたら、怒れなくなるじゃないかと思って唸っていると、すっかり力の抜けた私にキスを落として、熱っぽい視線を送ってくる祐希。

「嫉妬してるレアはるかちゃんが可愛くて、我慢出来そうにないから、いい?」

「…っ!だめって言っても、…だめなんでしょ?」

「うん。逃してなんかあげない。はるかちゃんは俺のものだから…」





< 13 / 15 >

この作品をシェア

pagetop