【短】#1
そんな草食を被った獣に見初められた私は、最高に幸せ者。

「はるかが、一番だよ…って言ってくれたら…いいよ?」

「もー…どこで覚えてきたの、そんな誘い文句」

そういうと、祐希は、シャツのボタンを乱暴に開いて、私を抱き締める。


「はるかだけだよ。はるかしかいらない…雨で見えないけど、星に誓ったっていいよ?」

「……今のは、キザ」

「いいでしょ?今日くらい…」

そうして、私達はキスを重ねて、抱き締め合って、同じ夢を見た。




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