【短】#1
「好きって、言ってよ…」

「ムリ…」

「なんでよ?」

「はるかちゃんから言ってよ」


こんなことの繰り返し。


好き好き言うだけならいくらでも言ってやる。

だけど、それに対して祐希の気持が付いて来なけりゃ、元も子もない。


「じゃ、聞くけど。今日は何の日?」

「え…?」

「はぁ。もういい。祐希のばか。あほ。ぼけ」


そういうと、私は緩く掴まれた手を振り切って、起き上がった。



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