【短】#1
「もう…しょうがないなぁ…」


その言葉と共に私の体を包んだ祐希は、優しく耳元で囁いた。


「こんな雨の中でも、俺とはるかちゃんが出会ったのは必然だったし…こんな雨の中でも、俺とはるかちゃんが愛し合うのは、必然でしょう?」


そして、祐希はそのまま私の耳許にキスをした。


「っ!ずるいー…」

「へへ。これぐらい、させてよ…」


私はどうにかして身を捩ろうとするけれど…何時の間にかがっちりとホールドされてしまい、そのまま横抱きにされる。

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