わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
「え?」

「俺だよ。上村。」

「え?上村先輩ですか?」

上村って確かサンフーズの社長の名前だったような…。

「そうそう。俺さ、ここで働いてんの。美湖ちゃんが働いてる会社と取引してるってこの間知ってさ。で、電話してみたんだけど…
今日夜ご飯行かない?」

え?
兄の言ったことが頭に浮かぶ。

「今日は残業の予定があるので…」

「そっかー。なら、仕方ないね。また今度誘うよ。」

そして

「仕事頑張ってねー」

と言って電話は切れた。

会社に連絡してくるなんて…何?
ちょっとゾッとする。

昼から仕事をしていたら、鮫島課長がわたしの前に現れた。

昼間の営業部は出払っていてあまり人もいない。

「お前らなんかあったのか?」

「え?」

何のことかわからずキョトンとする。

「最近、仲良くなさそうだしな。」

「仲良くって?」

「水嶋だよ。」

「え?なんでそんなこと…」

「水嶋がお前を病院に運んで以来、仲良くしてそうだったからな。付き合ってるのかと思ってたくらいだったんだが…?なんか最近よそよそしくしてるだろ?」

そしたら、そこで、2人ほど営業マンが出先から帰ってきたので、鮫島課長はフロアを出て行ってしまった。
ドリンクコーナーかトイレにでも行ったのだろう。

鮫島課長の洞察力…ヤバイ…
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