わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
「高校の野球部の先輩です。」

「野球部?花村が?」

「わたしは翔陵高校野球部のマネージャーをしていました。」

「翔陵って…何度も甲子園出てるじゃないか。確か水嶋は…」

「ええ。水嶋悠は高3当時甲子園で準優勝を決めたエースです。上村先輩は悠にエースナンバーを奪われた1つ上の先輩です。」

「ほぅ。」

鮫島課長が身を乗り出した。

「そんな因縁があったのか…紹介した時は微塵もそんな雰囲気は醸し出してなかったけど…」

「悠とわたしは幼馴染で、小学校から高校まで同じなんですけど、高2までは仲良くしてたんですけど…甲子園に出て有名になった高2の夏、突然悠に突き放されたんです。
そのとき落ち込むわたしを励ましてくれたのが上村先輩で…わたしはずっといい人だと思ってたんですけど…」

烏龍茶を一口飲んだ。

「この間兄に…アイツはお前のことが好きでつきまとってたって…言われてからちょっと怖くなってて…」

一気に話してると喉がかわく。

「それで、今日あんなことが…
わたしも…よかったって思ってます。
課長がおかしいことに気づいてくださって。
そうじゃなかったら強引に…ご飯に連れていかれるとこでした。
ありがとうございます。」

烏龍茶をまた一口飲んだ。
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