わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
上村先輩は両手をフル活用して、美湖に饒舌に語っているような雰囲気だ。

ワインを頼んでいて、美湖にもしきりにソムリエに注ぐように呼びつけていた。

飲ませてつぶすつもりか…。

結局、2時間ほどかけて食事をし、9時過ぎに店員を呼びつけチェックアウトの手続きを行っていた。

俺もあわてて、チェックアウト手続きをする。

店員にウインクすると「悪いね。」
とにこっと笑ったら店員は顔をあからめて「いえ大丈夫ですよ。」と下を向いた。

やばいやばい…。こんなとこで油売ってる場合じゃねぇ。

美湖と先輩は店を出て、タクシーを捕まえようとしている。

美湖は飲まされて、足取りがおぼつかなくなっていた。

何度かタクシーを捕まえようとして手をあげていたが、つかまらず、あきらめて歩き出した。

歩いている先に見えるのは…

ラブホテル街…。
< 114 / 201 >

この作品をシェア

pagetop