わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
え?


そしたら…
突然動きを止めた先輩は、美湖をその場に丁寧にストンとおろした。


俺は泣きじゃくる美湖を抱きしめた。

「悠…怖かった…。どうしたらいいかわからなかった…。」

震えがとまらなくて美湖がワナワナしているので、俺はギュッと深く美湖を抱きしめた。

「もう…大丈夫。俺が美湖を守るから…。誰にも美湖を傷つけさせないから。」

ふと…先輩を探すと、向こうのほうに背中をまるめてとぼとぼと歩いていくのが見える。

美湖はあいかわらず俺の腕の中で震えていて…。
けど、道行くカップルが怪訝な表情でこちらを見るので、
とりあえず、美湖をおんぶして大通りに出た。

タクシーはさっきとちがってすぐにつかまり、美湖のマンションまで送ろうかと思ったけど、美湖がかたくなに拒否した。

「また、先輩が待ってたらって思うと…もう無理。わたし自分の家にすら帰れない。」

なので、俺のマンションに連れてきた。

俺のマンションに入ったら震えはおさまったらしく、俺がいれたあったかいカフェオレを飲んで、放心状態でリビングに座り込んでいる。
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