わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
今日、明らかに美湖は先輩と一緒にいるのを嫌がっていたし、先輩はかなり強引に美湖をホテルに連れ込もうとしていた。

美湖があんなにおびえてるのなら俺は絶対先輩を許さない。

だから、美湖を奪いに行った。


そして…美湖は…  美湖は…

「美湖、痛かっただろ?ひどいこと…しやがる。」

「うん。でも…もう大丈夫。今は悠が一緒にいてくれるから…それだけでわたしは安心。」

美湖が俺の肩に寄りかかってきた。右肩に美湖の体重がのしかかる。

「あのさ…美湖。俺のこと…好きって言ったのって…」

「あ…」

美湖が真っ赤になった。
そして、下を向いて俺の右肩の下に顔をうずめた。

「はずかしい…」

顔どころか耳まで真っ赤になっている。

「いや…その場をくぐりぬけるためのウソなら…」

「そんなワケない!」

美湖が顔をあげた。
まだちょっと顔は赤かったけど、うるんだ瞳で俺を見ていた。

「悠が…好き。」

うるんだ瞳がどんどんうるんできて、涙があふれた。

「え?なんで泣くんだよ。」

「だって…。」

一度あふれた涙は…どんどんどんどんあふれていって、美湖は俺の胸に顔をうずめてわんわん泣いた。

俺は美湖をふわっと抱きしめて、あたまを撫でた。
< 119 / 201 >

この作品をシェア

pagetop