わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
美湖は… 美湖は…
ほんとに言ってるのだろうか?
俺が好きって。
本気なのだろうか?

それだったら… それだったら…
俺は…

「好き。」

大分落ち着いた美湖がもう一度顔を上げた。

もう俺は抑えられなかった。
美湖が俺を見上げた顔は、涙でぬれて、前髪が涙で額にはりついて、もう…ヤバイ…よ。美湖。

気づいたら俺は…美湖にキスしていた。

そっと…
美湖の唇に触れた時のやわらかさに…俺は気を失うかと思った。
これが、俺の求めてた、ほんとのキスだ。


今までのキスは…キスじゃない。


「美湖。俺は…俺も…美湖が好きだ。今までごめん。振り回してばっかりだった…」

美湖が驚いたように俺を見上げる顔が愛しすぎてもう一度唇を重ねた。

そしてそのまま美湖の口の中に侵入していく。

美湖は応えてくれたけど…
ん? 美湖?

「美湖?」

美湖の顔を見ると、真っ赤になってうつむいた。

「どうした?美湖。」

「はずかしくって…。は…じめてだから。」

「は?」

はじめて? キスが?
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