わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
「んで、どう行けばいい?」

「え?」

「だからお前の家。まさか実家にまだいるわけじゃないだろ?」

あ、あー。そっか…送ってくれるって言ったっけ?悠が…。

「えっと…ここからだったらタクシー…かな?」

結局、タクシー乗り場から乗り込み、マンションの部屋までおんぶで送り届けてくれた。

「お前、まだ歩けないの?」

マンションの部屋で降ろしてくれて立ち上がってみると、なんとか、ぎこちなく歩くことはできるみたいだった。

「大丈夫みたい。ありがとう。」

わたしは部屋の中を何往復かしてみた。
うん。これなら大丈夫そう。

「ほんと…助かった。あ、コーヒー入れ…」

「いや、いい!」

悠にコーヒーでと入れようと小さなキッチンへトコトコ歩き出すと、悠が大きな声を出した。


え……?

今、めちゃくちゃ、拒否された気がする。


悠を見ると、顔が怖い…



この顔…知ってる…

高校のときにわたしを拒否した時の…顔と同じ…

わたし…今なにかしたの?
< 14 / 201 >

この作品をシェア

pagetop