わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
ご飯を食べ終えたらトイレに行くのは習慣みたいなもので、いつもどおりフロアのトイレに入ろうとすると、また女子社員達が噂話をしている。

そして…
トイレの入り口に佇み、聞き耳を立てる女性…
千奈だ。

「今日から出張だってぇ~。」

「水嶋くん?」

「えー。目の保養がぁ~。」

「じゃあ。今週いないんだぁー。つまんないー。」

そんな会話を聞いている…。


やっぱり…まだつなかってるってこと?上村先輩と。


わたしはトイレには入らずにデスクに戻り…
若干震えている自分の手を見つめた。


怖い…

今までちょっと小康状態だったからちょっと油断してたけど…今の千奈を見たら…


午後からの仕事はめちゃくちゃ忙しいというほどでもなく、適度に忙しい程度で、充分定時には帰れるくらいの量だった。


もう帰れる…
帰れてしまう…
けれど…
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