わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
昼間千奈があの後先輩に電話いれていたら…?
また下で待ってたら…?

怖くて仕事が終わっても席を立てずにいた。


そうだ!
お兄ちゃんがいるじゃん!

困った時の…お兄ちゃんだ。
電話をしてみると、即、出てくれた。

『なんだ?めずらしいな。』

兄に電話するなんていつぶりだろう?
定時を過ぎていたので、ドリンクコーナーでコーヒー片手に電話している。

『なにかあったのか?』

『お兄ちゃん。今どこ?』

『どこって?俺は試合で愛知に遠征中だけど?』

『なんだ…。』

思わず落胆する。

『なんだって何だよ?……もしかしてお前!上村になんかされたんじゃねーだろな?』

す、するどい…。

『なんかっていうか…ちょっとストーカー気味で…。』

『は?悠は?おんなじ会社なんだろ?いねぇのか?』

『っていうか…今一緒に住んでて…。』

『は?』

兄が絶句している。
うん。言ってなかったもん。

『アイツ。俺の許可も得ず勝手にやるじゃねぇか。悠にはあとで覚えとけって言っとけよ。』

いや…ゴールデンウィーク中ははやくくっつけとかそんなノリじゃなかったでしたっけ?

と思いながらも、それどころじゃなかったんだと思い出す。
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