わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
「美湖ちゃんもカレシいるんでしょ?きっと大好きなんだろうなぁって…。」

「え?」

「だって、顔見たらわかるもの。大好きで、めちゃくちゃ信頼してるって顔に書いてある。だから、お互い両想いなんでしょ?」

「それは…まぁ大好きです。けど…なんかわたしがストーカーに会ってて。ずっと悠も心配してくれてるし、これから先このままずっとだったら…どうしたらいいのかなって…」

あ…そうだ。
悠に電話しとかなきゃ。

「ちょっと悠に電話していいですか?」

「ええ。」


悠に電話したら、ほっとしてはいたけれど、なんとか明日帰れないか仕事調整してみると言ってくれた。

あー…ほら。結局悠に迷惑かけてる…。

わたしは、最近、先輩のことで、まわりのみんなに迷惑かけてる。

しかもこんなんじゃ、いつまで経っても解決しない。
どうしたらいいのか…。


「美湖ちゃん。とにかく。悠くんを好きだという信念だけは忘れないってことよ。人を好きってことはものすごい力になるんだから。」

みちるさんの言葉に励まされ、わたしは客間のふとんに身をうずめた。

人を好きってこと…。
わたしにとっては悠を好きってこと。
それは15年ほども前から変わらないわたしの原点。

そしてこれからもずっとそれは揺るがない。
それだけは自信があった。


そう…それだけを信じて。今を生きよう。


みんなほんとにごめん。
わたしのために振り回してしまってるみんな…。
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