わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
◇
「水嶋コーチ!すみません。ピッチング見てください。」
期待の次期一年と呼ばれている高校3年生が入学も決まり冬になると練習に参加しはじめる。
甲子園で活躍していた投手だ。
プロに行く気はなく、大学進学を選んだらしい。
「よっしゃ。投げてみろ。」
キャッチャーを座らせ、投げる高3。
切れのいい球を投げる。
「ちょっと腰まわすのが速いな。もうちょっと我慢してみろ。」
「はい。」
「それと…」
俺が説明すると真剣に聞いてくれる学生たち。
コーチ業が向いてるのか向いてないのか、それはわからないけど、自分が今まで学んできた知識をすべて次世代に伝えたい。
そして、このにおい。
まだ冬場は凍ってるけど、かすかに香る土のにおい。グローブの皮のにおい。
これが好きなんだ。
そして何よりも…
「おかえりぃ。」
美湖が出迎える我が家。
と…
ほかほかのごはん。
大学のコーチ業はほとんど休みなんてない。
土日は試合と遠征だらけ。
平日も遅くまでほぼ練習。
土日は美湖は日程があえばよく大学内の練習を見に来たり、試合観戦に来たりする。
そして平日は会社からも異動の許可がおりて、大阪本社の国内事業部の営業補佐をやっている。
「うわ。うまそ。今日は寒かったから。こういうのうれしい。」
ぐつぐつ煮えてるお鍋をふたりではふはふいいながら食べる。
美湖が片付けてる間に俺は風呂に入って、疲れてたらそのまま寝てしまうこともある。
「水嶋コーチ!すみません。ピッチング見てください。」
期待の次期一年と呼ばれている高校3年生が入学も決まり冬になると練習に参加しはじめる。
甲子園で活躍していた投手だ。
プロに行く気はなく、大学進学を選んだらしい。
「よっしゃ。投げてみろ。」
キャッチャーを座らせ、投げる高3。
切れのいい球を投げる。
「ちょっと腰まわすのが速いな。もうちょっと我慢してみろ。」
「はい。」
「それと…」
俺が説明すると真剣に聞いてくれる学生たち。
コーチ業が向いてるのか向いてないのか、それはわからないけど、自分が今まで学んできた知識をすべて次世代に伝えたい。
そして、このにおい。
まだ冬場は凍ってるけど、かすかに香る土のにおい。グローブの皮のにおい。
これが好きなんだ。
そして何よりも…
「おかえりぃ。」
美湖が出迎える我が家。
と…
ほかほかのごはん。
大学のコーチ業はほとんど休みなんてない。
土日は試合と遠征だらけ。
平日も遅くまでほぼ練習。
土日は美湖は日程があえばよく大学内の練習を見に来たり、試合観戦に来たりする。
そして平日は会社からも異動の許可がおりて、大阪本社の国内事業部の営業補佐をやっている。
「うわ。うまそ。今日は寒かったから。こういうのうれしい。」
ぐつぐつ煮えてるお鍋をふたりではふはふいいながら食べる。
美湖が片付けてる間に俺は風呂に入って、疲れてたらそのまま寝てしまうこともある。