わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
エピローグ
「ママぁ~。(しゅう)がグローブ 隠したぁ~。」

そう言って泣きながらやってきたのは兄の(りゅう)

「また柊が…?」

もうなんで兄弟なのにこんなに性格違うのかしら…。

結婚して10年…。
兄の琉は2年生にそして弟の柊は今年から小学生になる。

「なんだぁ?また柊のやつ…」

そこへ起きてきたのは悠。
今日は久しぶりのOFFだ。

「パパぁ。グローブ …」

涙をためて悠にヨシヨシしてもらっている。

そこへ二階からドタバタ降りてきたのは柊。

「べーだ。お兄ちゃんなんてもう野球しなくていいよーだ。」

「こらっ!!柊。こっち来い!お前はまた!」

悠に呼ばれてシュンとして琉の横に立つ。

「おまえは、お兄ちゃんの球が速すぎて取れないからまたそんなことしたんだろ?」

「だって、お兄ちゃんが悪いんだ。
俺は…お兄ちゃんの球取れないとキャッチャーできないし一緒に野球できないのに俺、取れない。」

そして目にいっぱいの涙を貯める。

「柊。じゃあ。練習だな。今から公園行って。やるか?」

「うん!」

「琉のグローブ 持ってこないとキャッチャーの練習できないぞ。」

「うん!持ってくる!」

ドタバタと二階に上がっていく柊とそれを追いかける琉。

そしてしばらくして2人仲良くグローブ を持って降りてきた。

わたしたちは顔を見合わせた。

「行くか?」

「うん。行こ。」
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