わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜


子どもたちがキャッチボールをしてるのを公園のベンチに座って眺める。

悠は柊にとり方を教えている。

ちょっとアドバイスを受けたら琉の球がとれるようになった。
嬉しそうな柊と琉。

悠は今は阪神大学の監督をしている。
毎日遅くまで、指導に明け暮れていて、とても充実した毎日を送っている。
関西六大学リーグでも何度も優勝したし、プロ野球選手も何人も輩出した。

わたしはといえば、大阪に異動後、1年ほどしたら妊娠してちょうど理沙子と同じ頃に琉を産んだ。

迷ったけど…仕事は辞めた。
両親もいない大阪という土地だったし、悠も毎日遅い中、働きながらの子育ては無理だと思ったから。

そしてそのあとすぐ柊も産まれ、毎日育児戦争のような日々を送っていたものだ。


この10年の間に慎吾くんも結婚して子供も産まれ、今は奥さんのお尻に敷かれている。

鮫島課長はわたしの後任の営業補佐の女性と結婚したらしい。
あの課長が奥さんにはタジタジらしい。
想像するだけで笑えてくる。

わたしたちの2人の兄も、それぞれ結婚して子どもも産まれて幸せそうだ。


そして…

上村先輩と千奈は…鮫島課長の話ではおそらく結婚して、その後はわからない。

ただサンフーズという会社がまだ細々と営業していることはたしかだった。
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