わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜

俺たちは歩いていて一番近くにあった、おしゃれ風居酒屋に入った。

店に入ると、驚いたことに、美湖がいるじゃないか…。

2課の営業補佐のやつと一緒だ。
佐久間？だったかな。確か同期だったっけ？美湖、あの子と仲いいのか。

加賀が美湖と佐久間にぺこりと挨拶をしていた。
美湖も一瞬こちらを見て、ぺこりとおじぎを返している。

「あら、花村さんと佐久間さん。こんなとこで会うなんて。お2人と同期なんですよねぇ。水嶋さんって。」

加賀と美湖の話をするのはなんとなくいやだった。
勘のいいやつはちょっとしたことでも勘づくだろうし…。

「さあ。あんま。知らない。同期なの？」

「えー？水嶋さん知らないんですかぁ？もう。花村さんって結構男子人気高いのに。知らないなんてぇ。」

え？そうなの？

「あ、でも。鮫島課長と噂ありますけどね。だって、鮫島課長、花村さんには優しいですもん。」

加賀の言葉がいちいち心臓にグサグサつきささる。

美湖と…鮫島課長…。やっぱそうなのか？

「そう。あんまり興味ないけど。」

「もう、水嶋さんさめすぎですって…。ほんと。あ、わたしビール飲んでも。いいですかぁ？」

加賀はビールをぐいぐいあけていた。
この女は結構酒に強い。

俺は、そんなに強くもないし、飲みたいっていう気もあまり起こらないほうだったし、明日は接待ゴルフで朝早いから飲むのはやめといた。