わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
「俺のツレに何か用?」

仕方なくナンパ男から美湖をすくうことにした。

「おまえ、なにやってんだよ。早く行くぞ。」

美湖をひっぱり公園まで連れてくる。

「あ、の…ありがとう。」

おそるおそる俺にお礼を言う美湖に俺は毒づく。

「ほんっとに、おまえは!いっつもいっつも!あんな男なんですぐに振り切れねんだよ!」

「……」

「自分でなんとかできねぇのかよ!危なかしすぎんだよ!
ったく…こんなんでどうやって…今まで…」

「……」

「俺がたまたま通りかかったからよかったようなものの…。」

次々と、美湖をののしる言葉が出てくる。

「もう、早く来い!俺今日は飲んでねぇから、車で送ってやるよ。」

結局車でマンションまで美湖を送り届けた。

ったく。だいたい、こいつが何も自覚ないから悪いんだろ?

自分がかわいいってまったくわかってねぇ。

「あの…今日はありがとう…。」

「ああ。」

「あの…」

「なんだよ?」

「やっぱりいいです…ごめんなさい…」

美湖をののしる言葉しか結局紡ぎだせず、美湖はオドオドしたまま、マンションへ消えていった。

やっぱり昔の俺たちになんて…戻れねぇ。
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