わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
髪が長くなっててちょっとわかりにくいけれど、この人は…

もしや…。

「専務。今日は新しい営業担当と一緒に参りました。」

鮫島課長が立ち上がったので、俺も仕方なく立ち上がった。
そして仕方なく名刺を取り出し、その専務と呼ばれる男に差し出した。

なんの因果だよ…。
4月から俺…呪われてんのかよ…。

「新しく御社を担当させていただきます、水嶋悠(みずしまはる)です。よろしくおねがいします。」

相手が俺を見る。

ちょっとギョッとした表情を見せたが、知らぬふりを決め込むつもりのようだった。

「はじめまして。専務の上村直輝(うえむらなおき)です。よろしく。」

嫌なヤツに…会った。

こいつだったら確かに…めんどくさいな…

そして上村先輩はニタっと不敵な笑みを浮かべた。

「若い営業の方ですね。大丈夫なんでしょうね。今度の方は?」

「ええ。おまかせください。」

鮫島課長に促され、俺は名刺を渡すと、上村先輩は不敵な笑いを浮かべてその名刺を受け取った。

嫌な予感しか…しねぇ…。
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