わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜


「で?花村との関係はなんだ?」

俺の歓迎会以来、サシ飲みしようとずっとうるさかった慎吾が今ビール片手に目の前に座っている。

「関係って…」

やっぱり気づいてたよな。

まぁ、そりゃあ、あそこで慎吾を呼び出した時点であとで追及されるであろうことはわかりきってたことだし…別に俺も隠そうなんて思っちゃあいない。

「もしかしてって思ったんだけどな…」

慎吾が唐揚げをつまみながら俺に顔をグイッと近づけてくる。

「忘れられない幼馴染なんだろ?」

うっ…ストレートだな。コイツ…。

「ああ。そうだよ!文句あるかよ?」

俺は慎吾から顔をそらすと、グイッとビールを飲んだ。

まずい…。


慎吾はふむふむとうなづいている。

慎吾は大学の寮で一番仲よかったヤツで、外野手をしていた。

外野手としてはパッとしなくて、ずっと補欠だったけど、俺はずっと仲よかった。

大学でもエースだった俺が大学3年で肘を壊して、もう手術しか道はないし、手術しても元のように投げられるかはやってみないとわからないと言われて俺が野球を諦めたときも、落ち込む俺とバカみたいにずっと一緒にいてくれたヤツ。

こいつがいなかったら卒業できてたかどうかもわからない。
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