わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜

「え？滉くん？」

見た目は悠とそっくりで…
背の高さは悠のほうがちょっと高め。

顔はそっくりなのに、滉くんはすごく優しい瞳をしていて、悠はすごくキリッとした瞳をしている。

「ひっさしぶりだなー。どうしてんの？元気？」

滉くんが公園に入ってきて、わたしの横のブランコに座った。

「元気だよ。滉くんは？ゴールデンウィークは試合、ないの？」

「あるよ。けど、涼介のやつが結婚するっていうから、彼女連れてくるっていうし、今日だけ帰ってきたんだよ。俺にも紹介したいんだってさ。」

滉くんと兄の涼介は今はちがう社会人野球チームでプレーしている。
兄は結婚するらしいが、滉くんはたぶん独身だったんじゃなかったかな…？

「もしかして美湖ちゃんも涼介に呼ばれたの？」

「うん。っていうより、お母さんにあなたのお姉さんにちゃんと挨拶しなさいって…呼ばれたの。」

「そっか…。まぁ、よかったよね。あいつ、結構長いこと付き合ってたからな。」

滉くんはブランコをキコキコ漕ぎながらしばらく座っていて、わたしたちはとりとめもない会話をした。

「美湖ちゃんさぁ…悠とは会ってるの？」

さりげなく…聞く滉くん。

「うん。いや…その…」