わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜


「水嶋くん~。何飲む~?」

「何食べますかぁ?唐揚げとりますよぉ~。」

「好みの女性のタイプはぁ?」

「彼女いるんですかぁ~?」

やっぱりというか…悠のまわりは女性社員だらけ…。

1課だけでいつもやる歓迎会だけど、今回は1課~5課全部、新しくきた人たちの歓迎会を一緒にやることになり、店は座敷を一室貸切で、同期の2課の営業、森谷慎吾(もりたにしんご)と同じく2課の営業補佐の佐久間理沙子(さくまりさこ)が幹事をやって、大盛り上がりとなっていた。

いつもだったらこういう時は入社当時から仲のいい佐久間理沙子(さくまりさこ)と一緒にいるのだが、今回は幹事なのでバタバタしていてわたしはなぜか男性社員に囲まれていた。

理沙子も森谷くんも幹事をやらせればバツグン!
これも才能!だと思う。

なんの取り柄もないわたしとはちがう…。


「花村さんはやっぱり水嶋んとこは行かないんだねー。」


そうか…女性社員はほとんど悠のとこ行ってるから…わたしがポツンと1人でいたからみんな男性陣はわたしの周りにいるのか…。

「ほら、飲みなよ。」

ドンドンわたしにビールを注いでくるのは2課の先輩野口さん。営業の人だ。

「いや、もう…」

「まだまだいけんじゃん。美湖ちゃん。」

え?いつのまにか名前で呼ばれてる…

そして…ビールが注がれる。
わたしははっきりいってそんなにお酒は強くない。

だめだ…このままじゃつぶされる…

「わたし、トイレ行ってきますね。」


はぁー。
吐きそう…
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