わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
「あの…悠。トイレ行きたいんだけどいいかな?」

「え?ああ。うん。」

悠の手が名残惜しかったけど、トイレはどうしようもない。

トイレから出てくると、悠がベンチに腰掛けて待っていた。

「飯どうすっかなぁ。」

両手を頭の後ろで組んでこちらをみた。

「あ、あるよ。」

わたしは悠の横に腰掛けて、トートバッグの中からランチボックスを取り出した。

「ウソッ!マジで?」

悠がキョトンとしてわたしをみている。

朝冷蔵庫を覗いてみたら材料があったので、サンドイッチを作ってきたのだ。

「こんな有り合わせのでよければだけど…」

「いい、いい。いいに決まってんだろ?」

美味しそうにタマゴサンドとチキンサンドを頬張ってる。

「ウメェわ。最高。」

わたしは悠がモリモリ食べてくれるのが嬉しくて、たぶんニコニコしながら見てたんだと思う。



「来週はどこ行く?」

結局夜ご飯は悠にパスタをご馳走になってわたしたちは悠の車の中にいた。

「え?来週?」

「水族館にするか?」

「あ、うん。」


これってデートなんだろうか?

来週もって…わたしと悠のこの関係は…何?

わたしは悠の遠ざかっていく車を手を振り、見送りながら不思議な気持ちでいた。


けど…ずっと疎遠だったのにこんなに近くで悠と一緒にいれるのは嬉しい。

とりあえず今はこのままでいっか…

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