僕の夢が見つかった瞬間
「なるほどね…。勉強したくないのか…。まぁ、その気持ち分かるな。」

「え!?そうなの!?」

俺は、予想外の言葉が返ってきてびっくりした。だって、たいていの人は「勉強は大切だよ。」っ

て言うのに…。

「俺も昔は勉強しなかったよ!こう見えても元ヤンだからな!」

「え!?」

俺は、さらにびっくりした。

「でも、勉強できるだけでもありがたいことだよ。話変わるけど、俺にも息子がいてな…。息子は

体が弱くて、学校にも行けず毎日病室で過ごしているんだ。だから、勉強やりたくてもできないん

だ…。なんて、何話してんだろ、俺。」

そう言い、店主は無邪気に笑いを見せるが、俺には少し悲しそうに見えた。

「そうだ!坊主、今週の日曜日空いてるか?」

「はい。空いてますけど…。」

「その日俺に、時間をくれないか?」
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