僕の夢が見つかった瞬間
それから、俺ははるきと仲良しになった。

最初は、敬語だったけど、今はため口で話せるようになったし、土日は、はるきの所に行き、外の色ん

な話を聞かせた。学校の事、家族の事、友達の事、そして・・・自分の事も。          

はるきは、真剣に最後まで話を聞いてくれる。それが、たまにすごいなと思ってしまう。

「そんでさ、今日友達がペン回ししたら先生にチョップされてさ…!」

「ははっ!面白い!笑いすぎて、お腹痛い…!」

会話はいつも大盛り上がり。そして、あっという間に時間が経ってしまう。

「はるきさん。そろそろ面会時間終了の時間だからね。きりのいいところで終わるのよ!」

「あっ!分かりました。」

俺は、帰る支度をした。

「じゃ俺、帰るな!また来るからな、はるき…!」

その時、一瞬だけはるきの表情が暗かった。

どこか悲しい瞳に、俺は一瞬寒気がしてしまった程だ。

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