1年に一度。
神無月家墓。
まことのお母さんに連れられてここまで来た

「まこと。綾香だよ、久しぶり。急に来なく
なるから心配しちゃったじゃん。もうっ」
ポタッ、ポタッ
「嫌だよ。嫌だよ、まこと。会いたいよ。ね
ぇ、まこと。」
私の泣き声が墓地に悲しげに響きわたる。何
時間か泣き続けた。思い出すのはまこととの
楽しい思い出。
学校が嫌でもまことと話せるから我慢できた
こと。
まことになら触れてみたいと思ったこと。
2回目の最後にネックレスをもらったこと。
全部、全部私の大切な思い出。
私の中でまことはまだ生き続けてる。また、あの水路で会えることを期待して。
「また、会えたね。大好きだよ。まこと。」
幾度季節が巡っても忘れられない恋をした。
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