君へのLOVE&HATE
いつか、こんな歪な関係も終わらせないといけないと思っていたのに。

穂積はいないとわかっていても、
何回もキスをし体を重ねたこの教室に
足は向かっていた。

ほんとどうしようもない。

独りよがりの大バカものだ。




そこに穂積の姿はないのに、こうして、ここに来るのではないかと期待する大バカもの。

雑多な資料が真ん中の何もないスペースを取り囲んでいる二人だけの秘密の場所。


二人の場所だったのに、
いまは、わたし一人きり。

まるでわたしだけ取りの残されたかのようで、
急に虚しさと悲しさが襲ってくる。



この関係に、終わりが来るのはわかっていたのに、
穂積と、終わらせる覚悟はできていなかった。

もう、終わりなんだ。

もう、ここへ穂積と来ることはないんだ。

そう実感した時、
私は穂積をすきになっていたことに、気がついた。

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