君へのLOVE&HATE
穂積は私が落ち着くまでずっとそばにいてくれた。
しばらくしてから
私が落ち着いた頃合いをみて
穂積がキャンプ合宿の買い出しを延期しようかと言ってくれたけど
それは丁寧にお断りして
買い物をした。
このまますぐ、自宅に戻りたい気分ではなかった
おそらく・・
家に姉たちはいる。
私の気持ちがすこしでも立てなおしができないと
今度こそ、崩れてしまう。
穂積はあのあとも変わらずにいてくれて
買い出しも一緒にして
すべて終わったときはすっかり暗くなっていた。
ちょうど学校の前を通るということもあり、
まだ、、完全下校まで時間があったから
買い出しの荷物を教室に置いてから帰ることにした。
今は一人になりたくなかった。
「ごめんね、なんか前みたいに、迷惑かけて。不愉快な気分にさせたよね
」
部活で残る生徒以外、校舎には生徒はほとんどいなかった。
人気のない廊下を歩きながら、
またこうして和樹くんのことで穂積を巻き込んでしまったことや、今回は、恋人のふりまでさせてしまったことに、
穂積に申し訳なくて顔はみれなかった。
うつむいたまま、私は穂積に謝る。
「そんなことないよ。」
「・・・・」
あの時も・・・
「・・・・景都」
ふいに名前を呼ばれて、穂積の顔を見上げる。
くちびるが重なる。
二人の秘密の場所以外で、こんなことをするのは、初めてだった。
違う、、。
なんかおかしい。
だって、私と、穂積との間には、、、。
穂積は私を単に慰めているだけ。
かわいそうな失恋女子に、同情しているだけ、、のはず。
たまたま、あの時あの場面を見たから感情移入しているだけ。
それなのに、それなのに。
これじゃ、まるで、、。
<佐々木さんと付き合いたいと、、>
さっきのカフェの穂積の言葉が蘇る。
これじゃまるで、、。
「、、、やさしくなんかしないで。」
「、、泣いていたから」
「泣いていたからって、こんなことしないで」
「しちゃだめなのか?」
顔を見上げると穂積が切なそうに私を見ていた。
「穂積、おかしいよ!さっきの言葉といい、私と穂積はそんな関係じゃないじゃない?無理にお姉ちゃんの前で、あんなことしなくてもいいのに。」
「、、景都」
「こんなのおかしい!
私は穂積を利用していただけだった!、、穂積に、和樹くんを重ねていただけだった。」
「景都」
私たちには、愛とか恋とか、好きとかそういう感情はなかった、、はず。
「これじゃ、これじゃ、まるで、、」
そう、こんな行動や気遣いは、、まるで、、、
「これじゃ、まるで、恋人同士みたいじゃない!?」
私は穂積を利用しているだけなのに。
「...景都」
「私は穂積を利用していただけ。和樹くんを重ねていただけ。私たちは、それだけだったはず」
「そんなの、いまはどうでもいいだろ?!」
静かに、でも、強い口調で穂積は言った。
私は思わず、ビクッとなった。
初めて聞いた声だった。
「そんなの、今はどうでもいいじゃないか。俺は景都にキスをしたかった。景都を抱きしめたかったんだ。」
口調はいつもの、穂積だったけど、
顔を近づけて唇を重ねてこういった
「それだけの理由じゃ、だめなのか?」
なんで、そんな、切ない顔をあなたがするの??穂積。
あなたの隣には、わたしじゃない違う人がいるのに!
穂積は、もう一度、切なそうな顔をしてこう言った
しばらくしてから
私が落ち着いた頃合いをみて
穂積がキャンプ合宿の買い出しを延期しようかと言ってくれたけど
それは丁寧にお断りして
買い物をした。
このまますぐ、自宅に戻りたい気分ではなかった
おそらく・・
家に姉たちはいる。
私の気持ちがすこしでも立てなおしができないと
今度こそ、崩れてしまう。
穂積はあのあとも変わらずにいてくれて
買い出しも一緒にして
すべて終わったときはすっかり暗くなっていた。
ちょうど学校の前を通るということもあり、
まだ、、完全下校まで時間があったから
買い出しの荷物を教室に置いてから帰ることにした。
今は一人になりたくなかった。
「ごめんね、なんか前みたいに、迷惑かけて。不愉快な気分にさせたよね
」
部活で残る生徒以外、校舎には生徒はほとんどいなかった。
人気のない廊下を歩きながら、
またこうして和樹くんのことで穂積を巻き込んでしまったことや、今回は、恋人のふりまでさせてしまったことに、
穂積に申し訳なくて顔はみれなかった。
うつむいたまま、私は穂積に謝る。
「そんなことないよ。」
「・・・・」
あの時も・・・
「・・・・景都」
ふいに名前を呼ばれて、穂積の顔を見上げる。
くちびるが重なる。
二人の秘密の場所以外で、こんなことをするのは、初めてだった。
違う、、。
なんかおかしい。
だって、私と、穂積との間には、、、。
穂積は私を単に慰めているだけ。
かわいそうな失恋女子に、同情しているだけ、、のはず。
たまたま、あの時あの場面を見たから感情移入しているだけ。
それなのに、それなのに。
これじゃ、まるで、、。
<佐々木さんと付き合いたいと、、>
さっきのカフェの穂積の言葉が蘇る。
これじゃまるで、、。
「、、、やさしくなんかしないで。」
「、、泣いていたから」
「泣いていたからって、こんなことしないで」
「しちゃだめなのか?」
顔を見上げると穂積が切なそうに私を見ていた。
「穂積、おかしいよ!さっきの言葉といい、私と穂積はそんな関係じゃないじゃない?無理にお姉ちゃんの前で、あんなことしなくてもいいのに。」
「、、景都」
「こんなのおかしい!
私は穂積を利用していただけだった!、、穂積に、和樹くんを重ねていただけだった。」
「景都」
私たちには、愛とか恋とか、好きとかそういう感情はなかった、、はず。
「これじゃ、これじゃ、まるで、、」
そう、こんな行動や気遣いは、、まるで、、、
「これじゃ、まるで、恋人同士みたいじゃない!?」
私は穂積を利用しているだけなのに。
「...景都」
「私は穂積を利用していただけ。和樹くんを重ねていただけ。私たちは、それだけだったはず」
「そんなの、いまはどうでもいいだろ?!」
静かに、でも、強い口調で穂積は言った。
私は思わず、ビクッとなった。
初めて聞いた声だった。
「そんなの、今はどうでもいいじゃないか。俺は景都にキスをしたかった。景都を抱きしめたかったんだ。」
口調はいつもの、穂積だったけど、
顔を近づけて唇を重ねてこういった
「それだけの理由じゃ、だめなのか?」
なんで、そんな、切ない顔をあなたがするの??穂積。
あなたの隣には、わたしじゃない違う人がいるのに!
穂積は、もう一度、切なそうな顔をしてこう言った