君へのLOVE&HATE
#8


秋晴れのなか、姉と和樹くんはステンドガラスがきれない教会で結婚式をあげた。


純粋に祝福をしている自分に驚く。

こんなに穏やかな気持ちで二人をみれるのは穂積のおかげだ。

昨日、穂積にぎゅっと抱きしめられた。
その時のぬくもりが私を守ってくれている。


大丈夫。
過去の思い出としてできる。
後悔してなかったことにしたいけれど・・。
でも、穂積が上書きしてくれているから大丈夫。

姉は、私には直接聞いてはいない。
今も・・。

姉に謝らないといけないとおもうのだけど、穂積は、それは今でなくてもいいんじゃないかって・・。

きっと、それを伝えるときがあれば、その時がくるから。と。
言わなくてもいいことならば、それもひとつ。
つらいなら、おれも半分もらうから。って。

姉と和樹くんへの想い。
私がいわなくても和樹くんが姉に伝えるかもしれない。
その時は、私は姉から何をいわれてもひどい仕打ちをされても受け止める覚悟はある。

もう今は一人じゃないから。
私のカコもすべて受け止めてくれている穂積がいるから。


白いウエディングドレスをまとう姉はとてもきれいだった。

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