君へのLOVE&HATE
どれくらい時間が過ぎたのか・・
たくさん唇を重ねて
何度も深くあまいキスを交わして
唇から首筋にやわらかい穂積のキスを感じて
やがて
制服のなかに滑り込んだごつごつとした指の感触を感じて手首をつかむ。
「だめだよ。学校だよ」
「誰も来ないよ。・・・景都を抱きたい。」
吐息と一緒にささやきが聞こえたとおもったら
背中に固い感触。
目の前にあった穂積の顔を今は見あげている。
こうなると
もう止められない。
わたしは穂積の大きくてほそい体に手を伸ばして
背中をぎゅっと抱きしめた。
穂積の背中越しに、
深い緑の葉を纏った桜の木が、見えた。