パン屋の眼鏡さん

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BLに出会ったのは高校を卒業して就職してからだ。




高校の時に少女漫画や恋愛ゲームに没頭していたがある時クラスの男子に

「気持ち悪っ！」

と言われてから、そういうゲームから離れてリア充っぽくなろうと頑張っていた。



それから数年経ってゲーム好きな同僚に勧められたアプリゲームにどっぷりとハマり、そのアプリ専用のSNSアカウントを作った時に転機が訪れる。



それは私の好きなキャラ同士がイチャイチャしている漫画が流れたからだ。


（おいおいおい！何してくれてんだよ！！）


と初めは怒りを覚えたが色んなものを読み進めると


（え、BLめっちゃええやん！何これ！）


と没頭してしまい、最終的に底なし沼へとハマっていった…



今では商業BLにも手を出し２５０冊くらいを所持している。
万年金欠生活だが幸せだ！！！！



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そんな私が今回こんなに悶えているのは先月発売した自分の大好きなBL作家の先生が出した本がようやく電子書籍化をし、手に入れたからだ。


季節は春だ。


この頃の私は実は前職を辞めて転職をし、今は一般企業の契約社員になり、一人暮らしを始めている。
給料は以前より上がり、推しに貢ぐお金が増え、より幸せを感じていた。


「はあ…今回も最高でした…
先生…ありがとうございます…」


そう言って私はスマホの前で土下座をし、もう一度スマホを手に取ると眠るまで何回も読み返していた。