可愛い女性の作られ方
「……そう、だったよな」
苦笑いしながら、日本酒とグラスを持ってくる。
そうだよなー。
加久田の奴、他班の班長にしこたま飲まされても、いつもけろっとしてるもんなー。
大概腹も満たされていたし、ゆったりとどうでもいい話をしながら食事を進める。
加久田の奴は私のごはんが美味しいと、いやに褒めてくれる。
なんかそれが妙にくすぐったかった。
そのうち、眠気が襲ってきたのか、所々記憶が飛び始める。
……やばいな、これ。
自覚はあるんだが、身体はいうこと聞かない。
「先輩?
寝ちゃダメですよ」
「……うん」
眼鏡を外されて、そっと抱え上げられた。
身長もそんなに変わらないし、体つきも細い加久田に、そんな力があったのかと、驚いた。
ベッドに寝かせられて、あたまを撫でられる。
あたまに靄がかかった状態で見上げると、愛しむってのがぴったりの顔で、見つめられていた。
そのまま顔が近付いてきて……唇が、重なった。
「……かく、た……」
「……拒否、されてないから、その先もいいんですよね?」
「かく……ん」
また、唇が重なる。
さっきの優しいキスとは打って変わって……激しい、キス。
やっぱり、溺れてしまいそうなほど気持ちよくて、必死で掴まることしかできなかった。
ゆっくりと、加久田の手が私の体の上を滑る。
そのままどんどん、快楽に沈んでいく。
「……気持ちいいですか、優里。
もっともっと、気持ちよくしてあげますからね」
加久田に名前で呼ばれて、ぴくりと体が反応した。
「やっ、かくた、もう、むり、ゆるして」
「名前で呼ぶまで、楽になんかしてあげませんよ」
「むり、むり、かくた、おねがい」
「優里、ちゃんと名前で呼んでください。
貴尋(たかひろ)って」
「……っ。
たかひろ、たかひろ!
おねがい、もう、」
……そこからはもう、よく覚えていない。
ひたすらうわごとのように加久田の名前を呼び続けて、溺れてしまわないように必死で掴まっていた。
でも、最終的には溺れてしまって、なんだかよく、わからない。
目が覚めたら、加久田の腕の中だった。
ゆっくりと寝返りを打って顔の方を向くと、加久田の目が開いた。
「……おはようございます、優里」
「……優里って呼ぶな」
ぎゅっと鼻をつまんでやると、目を細めて笑う。
その顔を見たら、なんだか顔が熱くなってきて、背を向ける。
「優里。
いま顔、赤くなってるでしょう?」
「なってない!」
……後ろから腕が伸びてきて、ぎゅっと抱きしめられた。
「そうですか?
……俺としてはもう一回したいんですけど、ダメですか?」
加久田の唇が、首筋を這う。
苦笑いしながら、日本酒とグラスを持ってくる。
そうだよなー。
加久田の奴、他班の班長にしこたま飲まされても、いつもけろっとしてるもんなー。
大概腹も満たされていたし、ゆったりとどうでもいい話をしながら食事を進める。
加久田の奴は私のごはんが美味しいと、いやに褒めてくれる。
なんかそれが妙にくすぐったかった。
そのうち、眠気が襲ってきたのか、所々記憶が飛び始める。
……やばいな、これ。
自覚はあるんだが、身体はいうこと聞かない。
「先輩?
寝ちゃダメですよ」
「……うん」
眼鏡を外されて、そっと抱え上げられた。
身長もそんなに変わらないし、体つきも細い加久田に、そんな力があったのかと、驚いた。
ベッドに寝かせられて、あたまを撫でられる。
あたまに靄がかかった状態で見上げると、愛しむってのがぴったりの顔で、見つめられていた。
そのまま顔が近付いてきて……唇が、重なった。
「……かく、た……」
「……拒否、されてないから、その先もいいんですよね?」
「かく……ん」
また、唇が重なる。
さっきの優しいキスとは打って変わって……激しい、キス。
やっぱり、溺れてしまいそうなほど気持ちよくて、必死で掴まることしかできなかった。
ゆっくりと、加久田の手が私の体の上を滑る。
そのままどんどん、快楽に沈んでいく。
「……気持ちいいですか、優里。
もっともっと、気持ちよくしてあげますからね」
加久田に名前で呼ばれて、ぴくりと体が反応した。
「やっ、かくた、もう、むり、ゆるして」
「名前で呼ぶまで、楽になんかしてあげませんよ」
「むり、むり、かくた、おねがい」
「優里、ちゃんと名前で呼んでください。
貴尋(たかひろ)って」
「……っ。
たかひろ、たかひろ!
おねがい、もう、」
……そこからはもう、よく覚えていない。
ひたすらうわごとのように加久田の名前を呼び続けて、溺れてしまわないように必死で掴まっていた。
でも、最終的には溺れてしまって、なんだかよく、わからない。
目が覚めたら、加久田の腕の中だった。
ゆっくりと寝返りを打って顔の方を向くと、加久田の目が開いた。
「……おはようございます、優里」
「……優里って呼ぶな」
ぎゅっと鼻をつまんでやると、目を細めて笑う。
その顔を見たら、なんだか顔が熱くなってきて、背を向ける。
「優里。
いま顔、赤くなってるでしょう?」
「なってない!」
……後ろから腕が伸びてきて、ぎゅっと抱きしめられた。
「そうですか?
……俺としてはもう一回したいんですけど、ダメですか?」
加久田の唇が、首筋を這う。