空に向かって
夏休み


「いらっしゃいませー」


夏休みに突入し、私はバイトを沢山入れた。

お金が欲しかった。

早くあの家から出られればキャバクラでもどこでも働けるんだけど。

高校生はバイト出来ないから。

仕方なく高時給らしいファミレスでバイト中。


老若男女年齢を問わずたくさんの人が出入りするファミレスは思った以上に忙しかった。


とりあえずは一ヶ月だけの短期バイトで契約はしたが延長が出来ると店長は言う。

…まじで延長なんてしたくねぇ。

顔には笑顔を貼り付けながら、心の中は毒だらけ。

悪態を顔に出さないように必死に隠す。


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