空に向かって
「麻美その辺にしなよ」
クスクスと笑いながら、チラッと授業を聞いているであろう女を見る。
「青木さんが授業受けてるでしょー?」
小馬鹿にしたように大きな声でそう発言すれば、周りもクスクスと笑い始める。
周りの目をきにしない黒髪ロングの授業を受けている女、青木はなにも気にする様子はなくただ授業を受けていた。
周りがこんなにもコソコソと笑うのには理由があった。
こんな不良高に三か月前、転校生が来た。
それが青木千代。
なんでこんな所に来たかってくらい謎な外見。
清楚な女で、手足は長く顔は美人。おまけに運動もできるパーフェクトガール。