空に向かって
普通の高校なら男女問わずモテそうな青木は、学校では誰とも馴れ合わなかった。
一人で授業を受け、一人でお昼ご飯を食べ、一人で静かに下校していた。
バカな男たちはそんな青木のことを高嶺の花、そう呼ぶけど。
私たち女からしてみれば、お高くとまってんじゃねーよって感じ。
女の団結力舐めちゃいけない。
最初は仲良くする気だった麻美は次の日にはもう“いじめる側”に立っていた。
そして青木は“いじめられる側”
気がつくと、三ヶ月間の間で何回青木に嫌がらせをしてきただろう。
でも本人は気にする様子もないから私からすれば良いストレス発散道具だ。