空に向かって




私はそのキスを受け入れた。


彼はニヤリと笑い、濃厚な口づけを私にする。


そしてキスは深くなり、ベットへと倒される。


私はその日、付き合ってもいない男のセフレになり。


そして、初めてを捧げた。


でも不思議と怖くはなかった。


相手が水樹さんだからってのもあるけど、一番の理由はー…


私を必要としてくれてると実感したから。

たとえセフレでも、一時でも誰かから必要とされたかったのかもしれない。


それほどまでに私は心が乾ききって、寂しかったのだから。


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