空に向かって
「沙織じゃん、おは」
コンビニの駐車場にどデカくて派手なバイクに跨っているバカな身なりの男が一人。
派手な頭髪の頭は光に当たって綺麗な金髪になっている。
制服を身につけているまではいいんだけど、カッターシャツはこれでもかってくらい開けられて胸元はかなりセクシー。
そこから覗く、首にかけられたゴールドのネックレス。
こんな暑いのによく外なんかにいられるな。
「おはよう秀虎」
「おう!」
幼さがまだ残っていた三年前より、大人になった秀虎は身長が伸び、気がつけば同じぐらいだった目線は遥か上。
バイクの免許も取り、自由に毎日走り回っている。