空に向かって
「ユーミンは?」
ポテトを口いっぱいに放り込んでモシャモシャと食べていたユーミンは手を止めた。
そして顔を赤らめて、
「彼氏できたよ」
と嬉しそうに俯いた。
「まじで!?」
麻美と私の声がかぶる。
あのユーミンに彼氏…
「おめでとう!」
キャッキャと女子高生のノリで騒いでいると、向こうから見覚えのあるシルエットを発見。
それは麻美もユーミンも同じだった。
「行きますか」
先ほどの顔が赤かったのが嘘のように、今は通常運転のユーミンに私たちは後に続いた。