幼なじみくんの本気は危険です!
──でも、中学校卒業を迎える直前に、親友に言われてしまったんだ。
『改まって話があるって……どうかしたの?珍しい』
そのとき、私は親友に放課後の教室に呼び出されていた。
私と親友しかいない教室は静まり返っていたのを覚えてる。
『……単刀直入に言うけど』
『うん?』
何かを決意したような親友の目は、驚くほど冷たかった。
今まで私に向けたことのないような目で話す親友は、嫌な予感を感じさせるのには十分だった。
『私、最初からあんたなんか大っ嫌いだったんだ』
『……え?』
『あんたと一緒にいたのは、みんなに自慢できるから。顔だけはいいし、友だちにするには申し分ないでしょ?それに、あんたに近付いてきた男子とも仲良くなれるかなって思ってたし』
『……っ、』
淡々と言い放つ親友。
何も言えない私。
頭の中は真っ白だった。
『あんたがいじめられ始めて、みんな離れてった。でも、ひとりでいるあんたを支えてたら、私の株上げになるかと思って一緒にいたけど。私も巻き添えくらって、なんもいいことなかった。だから──もう無理だわ』
『………』