ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~
ミーナの両親の名は、父親がジモン、母親がアマンダ、姓はコレットというらしい。
美奈を挟んで歩く両親は、娘の記憶を蘇らせようとして色々と教えてくれるが、その話よりも美奈は、目にした街の光景に驚き、興味を掻き立てられていた。
時刻は夕暮れ時で、オレンジと紫、二色の層をなす空に、三日月がふたつ、浮かんでいる。
かなり上空を列をなした鳥が飛んでいるが、黒いシルエットの大きな翼の形がはっきりと確認できるということは、近くで見ればかなり巨大な鳥なのだろう。
建ち並んだ二階建て民家の塗り壁は、ドロップスのようにカラフルで、外灯はガス灯かと思いきや、中に入っている不思議な玉石が燃えていた。
民家がひしめく一帯の、石畳の細道を抜ければ、レンガ敷きの楕円形の広場に出る。
広場を囲うように商店が軒を連ね、市場のようになっていた。
広場から放射状に六本の道が延び、街を形成しているようだ。
南北に延びる道幅は、他よりも広い。
きょろきょろと物珍しげにしている美奈に、ミーナの父親のジモンが説明してくれる。
「北の道をまっすぐ行けばこの街、バルバストルを治める伯爵様の館がある。南は港と海だ」
美奈を挟んで歩く両親は、娘の記憶を蘇らせようとして色々と教えてくれるが、その話よりも美奈は、目にした街の光景に驚き、興味を掻き立てられていた。
時刻は夕暮れ時で、オレンジと紫、二色の層をなす空に、三日月がふたつ、浮かんでいる。
かなり上空を列をなした鳥が飛んでいるが、黒いシルエットの大きな翼の形がはっきりと確認できるということは、近くで見ればかなり巨大な鳥なのだろう。
建ち並んだ二階建て民家の塗り壁は、ドロップスのようにカラフルで、外灯はガス灯かと思いきや、中に入っている不思議な玉石が燃えていた。
民家がひしめく一帯の、石畳の細道を抜ければ、レンガ敷きの楕円形の広場に出る。
広場を囲うように商店が軒を連ね、市場のようになっていた。
広場から放射状に六本の道が延び、街を形成しているようだ。
南北に延びる道幅は、他よりも広い。
きょろきょろと物珍しげにしている美奈に、ミーナの父親のジモンが説明してくれる。
「北の道をまっすぐ行けばこの街、バルバストルを治める伯爵様の館がある。南は港と海だ」