ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~
「俺っちもお代わりしたいな。店長さん、よろしく」
「はいはい、喜んで!」
手揉みしたジモンは、「竜騎士団の皆さんに粗相のないように」と美奈に言い置き、ホクホク顔で再び厨房へ。
ジモンの少々肉付きのいい背中を見送っていた美奈は、それからホール全体に視線を移し、あちこちから唐揚げの美味しさに感動している声を聞いた。
忙しそうなホール従業員たちは、生き生きと目を輝かせている。
妹に意地悪なことを言っていた兄のザックも、やりがいを感じているような顔をして汗を流していた。
きっと厨房も、活気づいていることだろう。
(私、このレストランで、もっと色んな料理を作りたいな……)
美奈の中に料理に対する純粋な思いが込み上げたら、唐揚げの最後のひとつをフォークに刺したライアスが、ぶっきらぼうな感じのする声で話しかけてきた。
「このままでいいだろ。無理に体を出ようとするな。この世界にうまいものを広める使命を持って転生したと思えばいい」
「使命……」
この世界に飛ばされたことを肯定的に捉える言葉に、美奈は胸打たれていた。
「はいはい、喜んで!」
手揉みしたジモンは、「竜騎士団の皆さんに粗相のないように」と美奈に言い置き、ホクホク顔で再び厨房へ。
ジモンの少々肉付きのいい背中を見送っていた美奈は、それからホール全体に視線を移し、あちこちから唐揚げの美味しさに感動している声を聞いた。
忙しそうなホール従業員たちは、生き生きと目を輝かせている。
妹に意地悪なことを言っていた兄のザックも、やりがいを感じているような顔をして汗を流していた。
きっと厨房も、活気づいていることだろう。
(私、このレストランで、もっと色んな料理を作りたいな……)
美奈の中に料理に対する純粋な思いが込み上げたら、唐揚げの最後のひとつをフォークに刺したライアスが、ぶっきらぼうな感じのする声で話しかけてきた。
「このままでいいだろ。無理に体を出ようとするな。この世界にうまいものを広める使命を持って転生したと思えばいい」
「使命……」
この世界に飛ばされたことを肯定的に捉える言葉に、美奈は胸打たれていた。