ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~
巨大タコで、千人分のタコ焼きを
◇◇◇
ミーナとして生きると決めた日から、二カ月ほどが過ぎた。
時刻は十四時半。
混雑するランチタイムは終わろうとしており、レストラン・ルーブルの厨房で働く調理人たちはひと息つこうとしている。
その中で、ミントグリーンのエプロンドレス姿のミーナだけは、まだ休もうとしない。
調理台に向かって両手の指を組み合わせた彼女は、「青のりが欲しいです」と祈った。
すると《食材召喚!》という少女の声が脳内で響き、小料理屋で愛用していた、お徳用六十グラム六百四十二円の袋入り青のりが、エプロンのポケットからポンと飛び出した。
これは今日初めての食材召喚であるが、この二カ月ほどの間、ミーナは実に二百以上もの食材を出現させてきた。
一日千円までしか召喚できないので、毎日コツコツと、上限いっぱいまでこの能力を使っている。
味噌やソース、カレー粉に乳製品。野菜や果物、米、等々、この世界に新たな食材をもたらしているのだ。
ミーナとして生きると決めた日から、二カ月ほどが過ぎた。
時刻は十四時半。
混雑するランチタイムは終わろうとしており、レストラン・ルーブルの厨房で働く調理人たちはひと息つこうとしている。
その中で、ミントグリーンのエプロンドレス姿のミーナだけは、まだ休もうとしない。
調理台に向かって両手の指を組み合わせた彼女は、「青のりが欲しいです」と祈った。
すると《食材召喚!》という少女の声が脳内で響き、小料理屋で愛用していた、お徳用六十グラム六百四十二円の袋入り青のりが、エプロンのポケットからポンと飛び出した。
これは今日初めての食材召喚であるが、この二カ月ほどの間、ミーナは実に二百以上もの食材を出現させてきた。
一日千円までしか召喚できないので、毎日コツコツと、上限いっぱいまでこの能力を使っている。
味噌やソース、カレー粉に乳製品。野菜や果物、米、等々、この世界に新たな食材をもたらしているのだ。